2014/07/08

メインストリートだけがファッションじゃない、自由な路地裏を知る男 ~田島 由基の物語~









パッチワークのカラフルな帽子、足元との色合わせがナイス
アイテムそのものの素材感と独特のシルエット、丈感で差をつけるスタイルが
一朝一夕で創られたものではないことを想像させる

原宿のメインストリートから外れたところにポツンとある10-9という古着屋の田島さん
初めはぶっきらぼうそうに見え、寡黙な人なんだと思っていたけど
話しかけると一転、彼の話の引き出しがあれよあれよと姿を現してきた

「服ってこういう着方が正解という定義はなく、自由であるべきだと思っている」
「だから”こういう着方もあるよね”というちょっとした手掛かりを提案していきたい」と言っていた
お店としてもコンセプトがハッキリしているし、こだわりのある古着屋

彼は変に媚を売ったりせず、それは彼の中に彼を支える信念がしっかりあるから
そして良いものを提案している自信、真面目に向き合う姿勢がきちんとあるからだ
そんな真面目な田島さんが、ストレート(いわゆる王道)じゃないスタイルを提案しているところが
なんとなくファッションの良さというか、見た目と中身のギャップが面白いところだなとも思った

印象的だったのは「勉強できる人は服のセンスがいい人が多い」という話
「やっぱり自分で考えたりできるから・・・考えない人は人の真似しかできなかったり
自分だけのスタイルを作り上げる人が少ない」、と
なるほど、そういう視点で考えたことがなかったから新鮮だった
(もちろん頭の良し悪しは全てに通じるわけではないので誤解しないでくださいね)

おしゃべりが上手な人、人を笑わせる人ももちろん”面白い人”だと思う
ただ彼のようにあまり話さない、だけどそれが面白いみたいな人もいる
なんていうのかな・・・面白くないことが面白い、みたいな
これ、決して悪口なワケじゃなくて、彼がおしゃべりだったら逆につまらないんだけど
あまり話さないから、たまに話すことが面白い(趣のある)みたいな
彼はそういうタイプの人間、大人の余裕がある、そして世界観もあるのかな、と

ちゃんと軸がある、あえて多くは話したり、人の顔色をうかがったりはしないけど
もっともっと話してみたいし、きっともっと教わることがある
是非、何度か10-9へ足を運んでみてください、僕の言ってることが分かるから