2014/07/29

会ってみたかった人は言葉を発するたびに存在感を増していった ~佐藤 まりかの物語~










交差点をなんとなく右折、すれ違うときに豹柄のサボが目に付く
振り返ると「わ~!なんて素敵なストール・・・!」
と肩にかけたvintageっぽいそいつに一目惚れ
ネイビーのワンピース、小刻みにカランコロンと響く足音
慎ましく控えめな歩き方が流麗で美しいと感じた

なんとなく"和"っぽいその人に後ろ髪を引かれる気分で声を掛ける
目があって「あれ?もしかして」って思って名前を聞くとやっぱり!
僕の会いたかった人だった、嬉しい
クリっとした強さのある目、深みのある笑み、声も話し方も想像通り
いやむしろ期待してた以上に素敵な人だった

ストールはka na taのショーで使われていたものを特別に譲ってもらったらしい
バッグやネックレスもそうだしワンピースもそうなんだけど
「どこで買ったんだろう?」と興味の湧くアイテムをいつもサラっと着こなしているイメージ
彼女の着る全アイテムが心を揺さぶってくるんだよね

独特で、流行なんてお構いなしで、自分の感性に従って生きる、着る
そういう人って本当の意味ですごくセンス(感性)がいいんだと思う
だからこそ人としての感性(センス)にも僕は惹かれていたんだろう
自分にないものをたくさん持っている、憧れすら抱く人だった

自分のスタイル、好きなものがきちんと分かっている人は
自分とたくさん向き合ってきた証拠だと思う
人一倍"考える"ことをする、だから人のことを想うことができる

話す前と話したあとではそのインパクトが比べ物にならない
話したあと、その人の印象というものが脳に刻まれて一層存在感を増す
世界観に惹きつけられる、そういう人と話すのはとても楽しい