美容師の女の子、この春滋賀から出てきたと言っていた
タイトなシルエットの青いワンピース、首から真珠のネックレス
素敵なヒールにひっそりいる靴下のネコ、ヘアも少し非日常な雰囲気
これからパーティーにいってもおかしくない、バッチリおめかししたスタイル
ファッションは面白い、日常こそ最高で最大のファッションショーなのだから
人と同じじゃつまらない、ドレスアップしたっていいと思う
着飾ることこそファッションの醍醐味であってほしい
ありふれた日々の中で、ファッションが人を変える楽しいものだといいな
実はゴージャスなアイテムはファストファッションのものだったりするのだけど
紐が切れそうと言っていた使いこんだバッグも、彼女の魅せ方が上手な証拠
そんな彼女、声を掛けると「私なんかでいいなら」ととても控えめ
今日は休日でエステに行ったり、自分磨きに励んだ帰り
コンプレックスだらけだと言いながらもしっかりと自分を見つめ
向上心のある、努力家で柔らかい笑顔が素敵な人
「滋賀だとやっぱりやれることが限られるし、スタイリストやってたんだけど
東京に来てイチからやり直しです」って語ってくれた
そのイチからやり直すって言葉がすごく心に残っている
ゼロじゃなくイチ、それは単なる言葉の問題だけではなく
これまでのことを無駄にせず、捨てずに心機一転をするということ
今までの経験を活かす、過去をしっかりと糧にしている、そういう印象を受けた
捨てることは簡単だけど、捨てない生き方をしたい
1から2へ、そしてその先へ一歩ずつ足を止めずに納得のいく未来へ