夕方5時、渋谷のTSUTAYA前に着いた直後、カメラを出す間もないときに
横断歩道を渡ってきた彼女に一瞬で目を奪われた
ダボっとしたシルエットの素敵なワンピース、クールな容姿が”美”を連想させた
直後TSUTAYAに入っていった彼女を入り口で待ち伏せしていたのだけど
待てども待てども出てこない、しびれを切らせて中まで見に行ったけどその姿はなく
「あ～すぐにお店の中まで追いかければよかったなぁ・・・」と半ば諦めかけていた
そのあともどうしても彼女のことが忘れられずに他の人には目がいかない始末
時刻はいつの間にか9時を過ぎ”撮れるまで粘ろう”という気持ちと
”もう帰ろうかな”という気持ちが混同していたときなんとその彼女が歩いてきた
「わ～こんなことってあるんだ」って一気にテンションが上がりすぐさま声を掛けた
渋谷にあるN idというショップスタッフのさきちゃん
素敵なワンピースはka na taのもので、もともとka na taはよく着ていたらしい
休日、普段はあまり外出しないけど用事もあって今日は珍しく出てきたと言っていた
この日かけたてのパーマ、気分がよくて１人でカフェに行ったり、チョコを買ったり
普段しないこともしちゃうくらいテンションが上がっていたみたい
中学生くらいの頃からアパレルをやりたいと決めていて
だから高校も特にこだわりを持って行ったわけじゃなく
「文化に行きたい」と親に言ったときに「いいんじゃない？あんた服好きだしね」と応援してくれたこと
やりたいことをさせてもらえる環境にいたことを感謝していることを話してくれた
でも理想と現実はやっぱり少し違うみたい
やりたいことはやらせてもらってるんだけど、このままだと
本当にやりたいことがやれなくなるかも・・・？と不安げな様子も見せていたりも
夜になっても蒸し暑さはとどまるところを知らず
「暑い暑い」と言いながら髪をかきあげるサバサバっぷりが男前で
たくさん話をしたけどふと映画の話になったときに印象深かったのは見るときの目線
「暑い暑い」と言いながら髪をかきあげるサバサバっぷりが男前で
たくさん話をしたけどふと映画の話になったときに印象深かったのは見るときの目線
「音響だったり、色合いだったり見るときにいくつか基準みたいなものはありますね」
「見るからにはなにか得たいし、美に関して追求する立場なので」と
すごくすごくまっすぐな、逞しくて強い話し方でそう言われて心が澄んだ気がした
(”美を追求する”きっとこれは女性として、そして服に携わる仕事をする者として)
最初緊張していて表情がとても固いのだけど、最後の１枚はお気に入り
彼女らしい”微笑み”、ニッコリしたタンポポ(満面の笑み)じゃなく
ふわっと綿毛が風にそよそよ囁く、揺れるワンピースとよく似合う笑顔
