この春から原宿にあるBRIDGEというサロンで働き始めた男の子
綺麗に整えられた七三分けのショートヘアに全身THOM BROWNEがいつもキマってる
学生だった頃はバイトしまくって大好きなTHOMの洋服を買っていたらしく
美容師になった今も「カツカツで生活してます」なんて言いながら変わらずTHOMを着ているみたい
「他にない」デザインがやっぱりTHOMの魅力だって彼は言っていたけど、僕もこのブランドは大好き
トリコロールをふんだんに使ってて見る人からしたら「やりすぎ」なんて言われがちだけど
紳士的に、少し控えめにその存在感を放つ姿を僕はとても慎ましい主張の仕方だと思う
大好物の焼き肉巡りが最近の楽しみらしくて「THOMに匂いつかないですか?」って聞くと
「それをあえて気にせずに焼き肉いくのがいいんです」と笑う
最初はとても静かそうなイメージだったけど”ゲラゲラ笑う”姿が印象的だった
(ゲラゲラって言うとちょっとニュアンスが違うけど、とにかく笑い方が爽快な感じ)
よく議論されることだけど~を着ているからどうとか、~を着ている人はネームバリューで買っているとか
~を着てたらかっこいいに決まってるだとか、ハイブランドが好きな人のことをハイブラ厨って呼んだりとか
僕からするとなにをトンチンカンで的外れなこと言ってんだって気持ちになる
どっちが良いとかどっちが良くないとかそういう目線でしかファッションを捉えることのできない人は考え方が本当に貧相だ、みっともない
だけどいつまで経ってもこの議論がなくならないのはどうしてだろう?
ハイブラを好きな人たちが集まっているコミュニティをそれ以外の周りが白い目で見たり
周りからハイブラ厨だとか言われてそのブランドが単に好きで着ている人が肩身狭い思いをしたり
かたや「古着なんて・・・」とあたかも価値のないもののような言い方をされたり
互いが互いを否定し合い、罵倒し合って対立したり
もっと根本的に「服が好き」って気持ちを思い出してほしい
ハイブラを着ている人は決して悪い人じゃないし、買うための節約や努力もしている
それって素敵なことじゃないですか!そんなにも人の心を虜にする洋服は楽しいじゃないですか!
古着にだって良さはあるし新品にも同様に良さがある
1000円の服だって10万円の服だって思い入れがあれば価値は変わらないはず
そもそも値段とかは比較対象じゃないし、好きなものはそれぞれ違うんだから尊重し合えばいい
少なくとも僕の知っているハイブランドが好きな人たちは控えめでマナーも良くて素敵な人たちばかりです
彼(川島くん)だって至って普通の男の子だし、礼儀もちゃんとしてるし焼き肉が大好きな好青年です
なにも咎めるところはないんです
せっかく”服が好き”って気持ちは同じなのに、いがみ合うのはもう終わりにしませんか?
ファッションは自由だからいいんでしょ?どんな服を着ても(たいていの場合)誰にも迷惑をかけないからいいんでしょ?
その人が何を着ているかはもちろん第一印象にはなるしそれはイメージとして定着します
でも大切なのは人間性じゃないでしょうか?
どんなファッションだろうが対等なんだから、全員友達になっちゃえよって心から思います
なによりもコミュニケーションのツールとしてファッションはあなたの役に立ちますよ
ちょっと堅くなっちゃったけど、少しでも誰かに伝わるといいな
そして壁が少しでもなくなればいいな