name-大野 奈津子(twitter-@oonatsu7oo)
used
ZARA
Levis
東京で大雪が降った次の日、日中はポカポカと春の風が吹いていた
街でも薄着の人や春らしい色合いの服を着た人がたくさんいた中
肩から掛けたMA-1と白いデニムの組み合わせがとても素敵な女の子を発見
インナーにはギンガムチェックシャツを忍ばせ、足元もファー付きのヒール
男臭さが一転キュートな女の子を演出していた
MA-1を使ったスタイルはたくさん見かけたけど一番目を惹いたのは彼女だった
声を掛けたあとあまり会話が弾まなかったのだけど
なんと共通の知り合いがたくさんいたりして、そこからトントンってお互いリズムが軽やかになる
撮り終わったあといつものようにアンケートを書いてもらったときも、距離が凄く縮まって話せた気がした
共通に知り合いがいる、それだけで安心感が生まれたりする友達の存在はやっぱり大きいんだね
凄く大人っぽく見えた彼女は大学4年で意外に可愛らしい一面も見られたのが
"最近一番テンションがあがったのはボウリングで140点出した時"って言ってたとき
「いつもは80くらいなのにその日は調子がよくて!」ってとても楽しそうに話してくれた
大学生の定番であるボウリングってワードが、より親近感を持たせてくれて
彼女の等身大の素顔が想像できた
「このアンケート今まで聞かれたことないようなことばっかりで難しいです」
って言うから「書けるところだけでいいですよ」って言ったけど
とても丁寧な性格の人で悩みながらも全部埋めてくれた
僕自身、アンケートにも凄くこだわっていたりするから
こういうなにげないことがかなり嬉しかったりする
「ファッションの良さかぁ、たくさんありすぎるなぁ」って言いながら
結果として書いてくれた答えは「生活を豊かにすること!」だった
春からアパレルに就くことが決まった彼女はほんの少し迷ってもいた
「これで本当によかったのか」ってことに
人生にはたくさんの転機があって、何を選ぶかでその後が大きく変わってくるけど
その選択が正解だったか間違いだったのかは誰にもわからないし
もしかしたら正解も不正解もないのかもしれない
だけど僕らはなにがなんでも正解を選びたくて、だからこそ迷って考えて
ときには出した答えに後悔もしたりするどうしようもない生き物で
でも、考えるってことは人間だけに与えられた特権だから楽しんじゃおう
結局は自分の気持ち次第だって僕は思うんだ
彼女の人生に幸あれ