2013/07/12

No.328 齋藤 一平 ~rhythmical~


place:原宿
twitterID:@ippei0222






僕の尊敬するTALON STREET SNAPというサイトの代表の男性
祐天寺にあるKATACHIという古着屋でスタッフも行っている


















usedのTシャツ、60'sのスラックス、NIKEのサンダル
黒で統一されてることで若干引きしまってはいるが、ヌケ感、ゆるさが随所に見られる
緻密なまでに計算されたスタイルがとてもかっこいい

彼のトレードマークとなったヘアバンドはもらいもの
緑の大きなバックパックが深みをプラスしている

静岡出身の彼は大学生になった頃、洋服に興味を持ち始めた
今や、洗練された着こなしに見える

僕自身も大学2年の後半に服を好きになったんだけど
"何かを始めるのに遅すぎることなんてない"といつも思っている

行動力と意思と継続する力さえあれば、どんなに周りから見たら遅いスタートでも関係ない
自分次第で人生はいつだって変えられる、再スタートできるんだ



僕が服を好きになり始めた頃、それこそスナップという活動も何が何だか分からない頃
知識もない、誰が誰であるか名前と顔が一致しない、本当に何も分からなかった頃でさえ
彼のサイトを見たことがあった

それは偶然だったのかもしれないけど、偶然でも目に留まるほど
彼のサイトにはきっと知名度、そして高感度があったのだと思う

"虜にする"力を持っていることはとても罪なことで、それは麻薬のように僕に浸透していった
彼のサイトに心を奪われたのだ
"齋藤一平"という名前だけが僕の頭の中で反芻していた

ただ見ているだけだった頃に比べて知識も増え、自分もスナップに携わる者に変化した
今なお、彼のサイトの偉大さは変わっていない
むしろ以前よりも大きくなったのかも
(決して誇張して表現しているわけではない)






僕には毎日必ず目を通すサイトがいくつかあるが彼のサイトもその一つ
更新頻度にばらつきがあるが"今日は更新されているかな?"と
ついつい見に行ってしまう

今、彼のサイトは写真1枚だけを載せるとき、そこに言葉を添えるとき
この2パターンが主流である
以前はその人の服の情報、ブランドなどを載せていたが、それもなくなった
形式ばったスナップサイトから逸脱したのだ

彼曰く"スナップは生き物"
だから一瞬のトキメキを伝えたいときは写真だけを載せるし
言葉を添えるときはその人自身や自分の関わりを伝えたいとき
写真一枚で伝わるもののほうが、見る人の心に残ると思うから

そんな風にまるで自分とスナップに少し距離を置いて接する視点が
なんとも彼らしく、そして新鮮でもあった



伝えたいことがありすぎて、まだまだまとまらない僕と相反して
彼の綴る言葉はあまりに軽快で清々しくて、とてもリズミカル
言いたいことをスパって心に響くトーンで伝えてくれる
それはまるで音楽のよう、言葉と写真の織りなすハーモニー

僕はまだ曲すら書けないでいるのかもしれないけど、でも
"僕にとっての歌はこういうもの"なだけ

人は自分の持っていないものを持っている人に惹かれるけど
誰にでも得意、不得意はあるし
"自分だけにしかないもの"を見失わないようにいたい

・・・でも彼にはまだまだ頭が上がらないや
そんな彼と関わりを持てている今はとても幸せだけどね



りゅーちゃん。
twitter:@hunation